1990年のセカンド・アルバム「蒼い囁き」 (I Do Not Want What I Haven’t Got) からのシングル・カット。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); もともとはプリンスのカヴァー曲だったとか。 プリンスの楽曲を発表するために結成された、プリンス直営(というのか?!)のファンク・バンド「ザ・ファミリー」が1985年に発表したセルフ・タイトル・アルバム「The Family」の収録曲が、「ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー」だったらしい。 シニード(正式にはシネイドらしいが、ここではシニードでいく)によってカバーされた今曲は瞬く間に欧米のチャートを席巻し、彼女の名は全世界に響き渡った。 この曲のミュージックビデオが非常に印象的で、シニード自身がカメラに向かって歌い続けるというもの。最後に涙を頬が伝うシーンで終わるが、これは歌詞に原因があったらしい。 「ママが裏庭に植えた花はママがいなくなってから全て枯れてしまった。」(All the flowers that you planted, Mama/in the back yard/All died when you went away) シニードを虐待した亡き母親を思い起こしたためだとされている。 ということは、ビデオ撮影中に本当に涙を流したのだろうか? 彼女はこのビデオで90年のMTVビデオミュージックアワードで女性アーティスト初の最優秀賞を獲得した。 過激な言動で物議を醸しだすシニードは、1990年にアメリカ会場のツアーで習慣となっていたアメリカ国家の斉唱を拒否して批判され、フランク・シナトラからも「シニード・オコナーを米国から追い出せ」と非難を受けたほど。(シニードはアイルランド出身) また大のカトリック教会嫌いでも有名で、1992年10月「サタデー・ナイト・ライブ」の生放送中に「真の敵」だとしてローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の写真を破ったり、1999年にはキリスト教系の新興宗教団体である独立カトリック教会の「女性司祭」となって人々を驚かせた。 シニードがカトリックを批判する大きな理由は、人種差別ではなく、教会組織で行われている幼児虐待のためだという。このことについて(法王の写真を破ったこと)、アメリカの女性ポップスターで、自身カトリック教徒であるマドンナは強く非難した。 「彼女の行為は教会や法王を大切に想う人たちの心を破ったのも同じ。もしカトリック教会に文句があるなら、もっと他の方法があるはずよ」 後年(2002年)にインタビューで、かつて行ったサタデーナイトライブでの行動について反省してるかと訊ねられると「まさか!」と答えている。 2003年に一旦引退を発表し音楽活動を休止していたが、2005年にレゲエのカヴァー・アルバム「スロウ・ダウン・ユア・アームズ」 (Throw Down Your Arms) で復帰、現在(2014年4月)はニューアルバム「The Vishnu Room」をレコーディング中で、ラブソングが中心になる予定だ。 以上、シニード・オコナーの略歴と目立った行動歴を書いてきたのだけれども、ここまでまとめて分かったのは、彼女は相当に癖のあるアーティストだということだ。 アメリカでアメリカ国家を謳わないとか、テレビの人気番組でローマ法王の写真を千切りにするとかなど、アメリカを世界最高と思っているアメリカ人や、ローマ法王を神の代理と考えている世界中のカトリック教徒(数億人ですよ!)を敵に回す行為をする時点でかなりの強者だと思う。 国家と宗教の象徴というのは、それを大切に想う人たちにとって、ある意味神聖なものであり、それを無視したり否定するということは、そういう人たちにとって自分たちの信じるものを冒涜されたと考えるのも当然だろう。マドンナが非難したのもよく分かる。「もっと他の方法があったはずよ」と。 アメリカ国家を歌わないという行為そのものは、個人の表現の自由でもあるので分かる気がしないでもないが、法王の写真を千切りするというのは、これはキリスト教社会である欧米ではかなりのタブー破りだと思う。イスラム社会でアラーを冒涜するのに匹敵するのではないかと想像するが。 一方で実際にカトリック教会内で行われてきた幼児虐待も、最近ニュースに上がったほどだから、これは非難されても当然なのだろう。 オコナーのそういった過激な言動はその美しいスキンヘッドにも表れていて、若かりし頃だけでなく、年を経た現在でも相変わらずスキンな日々を過ごされていることは驚きだ。 ちなみに今日の曲「nothing compare 2 u」は、静かで心に染み入る良作だと思う。 Very surprised to know her excessive behavior of toring pope’s picture into pieces during the shooting of saturday night club. I’m not westerner and not chrischan so not quite sure about how the impact she gave upon people who believe cathoric church by her act. However, the church’s child abuse was exposed and the chrurch apologized about it, so o’conner’s protesting against cathoric is justified regardless of her excessive act on the show. I think Madonna’s attacking against o’conner as “there is a better way to present her ideas rather than ripping up an image that means a lot to other people.” is totally right. No one has the right to abuse other’s belief and things that they feel it precious. Nothing compares 2 U is calm and heart-robbed song, anyway. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 問題の「法王写真・千切りシーン」動画!なぜか埋め込み無効に設定されていた。→http://youtu.be/bCOIQOGXOg0h